2025/10/10 20:41
煙草を吸うたびにいつもあの夜のことを思い出すあの夜あの瞬間に思いを馳せて目を瞑り 今日もまた輪郭をなぞる.深夜一時 知らない町の知らないサービスエリア気温は低いが風はなく,マフラーを巻けばベンチでくつ...
2025/10/10 20:32
悲しい憶測がついたもう一度 初心を 本心を 求めていたものを探し当てようと 心を裸にして世界をあさぐったようやく辿り着いた景色の先に待っていた答えは悲しいものだった。.そうだった僕が創作を始めた理...
2025/10/10 20:27
僕らの過去にはきっと思い出すだけで世界の全てを許せてしまうような深く胸に焼きついた美しい思い出が眠っているはずなのに僕らはきっとそいつを忘れてしまっている。今思い浮かべることのできる記憶はこれまで...
2025/10/01 19:11
「東京砂漠」とはよく言ったもので。僕にとって東京は無味無臭も同然だった。ここで暮らしている人々は地方と比べると感覚に偏りがなく比較的フラットで、特筆すべき癖もなければ何をするにも当たり障りのない予...
2025/08/03 21:00
救いなどいらなかった。満たされなさだけが救いだった。何も表現できない言葉が憎い。言葉を扱えない自分が憎い。狂えた方が楽。もう何も言いたいことはない。何も無い。
2025/07/24 18:21
.5年ぶりとなる北海道へ。初めて訪れたのは20歳の頃、自転車で旅をしている時だった。夏が終わると夜は凍えるほど気温が低くなる北の大地だと聞いていた。周るなら夏の間だなと思い2ヶ月ほどかけてじっくり走った...
2025/05/05 17:55
..“最近よく,歳を感じるんだ。疲れやすいとか焼肉に行かなくなったとかそういうことじゃない。嫌いなやつをぶん殴ってやりたいと思わなくなったんだ。それだけじゃない。どうしてか日々を幸せだと心から思えるん...
2025/03/07 22:58
.3/14 晴れ.眠りにつく前のおぼろな頭で考えていました。春を目前にした世界では珍しく雪が降っていて、積もった雪が吸音材の役割を果たしているのか町はしんと静まりかえっています。暖房の音だけが温もりのよう...
2025/02/07 18:49
.その喫茶店で出される珈琲はとても不味かったレビューは酷評だらけで店を辞めたほうがいいという口コミもあったしかし悪いのは味だけで照明が目に優しい店内は趣きのあるアンティークで囲まれ落ち着きのある空間...
2024/11/30 15:54
蛾(ガ)が蝶(チョウ)に恋をしたらどうなるのか帰りの終電でそんなことを考えていた。.生物として分類上は同じチョウ目に属する二匹だが、蝶は昼行性で蛾は夜行性など行動に多少の違いも見られる。他に例を挙げ...
2024/11/17 12:57
高田馬場に位置する美容室&gallery「isel」にて行った初の個展が終わり,気持ち的にも一段落したのでここでまとめておこうかと。.今回の展示作品の主となる「燃やした作品」はおよそ2年ほど前からいつか展示でき...
2024/10/02 02:00
あっという間に10月、そしてあっという間もなく年末が訪れるのでしょうね。最近はすっかり涼しくなり、踏み切りを渡って夜中にコンビニまで歩いて発送をする道のりが小さな楽しみです。.ふと今年の夏はどうだった...
2024/09/16 00:27
この世の全てに答えなどなく正解のカタチをしたソレは全て意見でしかない僕は未だに1+1が「2」だとは,心の底からは思えない。.物心がついた時には人の顔色を伺うようになっていた。それは僕という存在を「いらな...
2024/07/20 23:13
.そうしてまた 自分という存在が如何に小っぽけであるのかという再認識をする あらゆる世界線が人の数だけ交錯していてそのどれも平行線ではない その中の一つである僕が紡ぐ世界は見るに堪えないほど矮小で質素...
2024/07/12 12:08
.夏はよく表情を変える。 木々は青づき螢が舞う。 提灯をかざした夜なんかには火の花が散る。 夏の聲はにぎやかで五月蝿い。 余命僅かな蝉の合唱。 火照りにくすぶる人の残照。 近ごろ日本の季節というのは四季の...













