2024/07/12 12:08

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夏はよく表情を変える。
木々は青づき螢が舞う。
提灯をかざした夜なんかには火の花が散る。
夏の聲はにぎやかで五月蝿い。
余命僅かな蝉の合唱。
火照りにくすぶる人の残照。
近ごろ日本の季節というのは四季の所在が不明となった。
雨が降ったかと思えばお門違いの太陽が吠え,途端に静まったかと思えば今度は嵐が飄々と踊り明かす。
こういった様々が僕の心象を掻き乱す。
その一つひとつが内包するエネルギー量が多すぎるが故,それらがほぼ同時多発的に起こりうる「夏」という存在が嫌いなのだ。
特に生まれ育った沖縄という土地はその特色が極めて強かった。
風も斜陽も人間も僕には地獄だった。
家出をしてからは夏を好きになりかけていたが,この活動を始めてからはまた逆戻り。
エアコンとアイスがなければ夏の間は苛立ちが収まらず製作に集中出来ない有り様だ。
アイス大好きなんです,冷たくて甘いの。
今日は雨が滴り,平均気温25℃と涼しく過ごしやすい。
久石譲を流しながら胴乱の改良を進めています。
また映画館でジブリが観たい。